創造の日の理解について

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創造の日の理解について

天地創造の六日間が普通の日(地球1回転)であるという理解は今日のキリスト教界で極めて少数派です。このことには進化論に合わせようとして、何十億年という年代を聖書に当てはめようとした神学解釈(有神進化論)が背景にあります。地球の年齢が(何十億年と)古ければ、徐々に堆積した厚い地層とそこに埋蔵された化石が進化の歴史を示していると主張する進化論と調和し、福音とも矛盾しない穏健な解釈と考えられたのです。  しかし、その解釈をもう一度聖書に戻すと福音に根本的な問題が現れます。すべてのものが死滅する世界で、より強いものが子孫を残して徐々に変化(進化)し、アダムに至ったのならどういうことになるでしょうか? すなわち、主の創造の中に大量の死、病気、闘争、苦しみ、災害があったことになり、次の聖書箇所と矛盾します。  

「神(創造主)はお造りになったすべてのものを見られた。見よ。それは非常に良かった。」(創世記1:31)

さらに、アダムが罪を犯す前に死が存在したことになり(上の絵)、次の聖書箇所と矛盾します。

「というのは、死がひとりの人を通して来たように、死者の復活もひとりの人を通して来たからです。すなわちアダムあってすべての人が死んでいるように、キリストによってすべての人が生かされるからです。」(1コリント15:21、22)

進化、あるいは有神進化の解釈に立って、果たして自分自身が完全にアダムの子孫であると信じることができるでしょうか? しかし聖書は、アダムの罪で堕落して死ぬ世界になったので救いが必要になったのであり、キリストの贖いの対象はアダムの子孫であることを告げています。それゆえ、キリストは創造主であられるのに、あえてアダムの血族に生まれられ、救い主として、私たちの身代わりとなって十字架で死なれ、そして復活されました。(系図:創世記4、5、10、11章、マタイ1章)

(詳細はドン・バッテン著「創造の疑問に答える」第2、3、5章、カール・ウィーランド著「創造の確かな証拠」をご参照下さい。) 絵の版権 Picture Copyright:Creation Ministries International http://creation.com

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事務局 editor

安井 亨 (やすい・とおる) バイブル&クリエーション/ゴフェルトゥリー・プロダクション主事。聖書と科学に関する訳書多数。